【アニメ】彼氏彼女の事情 1話 〜 26話(高画質) このアニメ見始めると、はまるお
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『彼氏彼女の事情』(かれしかのじょのじじょう)は、津田雅美による学園漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。「LaLa」(白泉社)において、読み切り(前後編)として掲載されて人気を博したのち1996年2月号から2005年4月号まで連載され、単行本は全21巻。略称はカレカノ。「彼2」 と書かれることもあり、これは「彼氏×彼女」と「二乗(事情)」の二つの意味が掛けられた表現となっている。作品の舞台となっているのは神奈川県川崎市。
ストーリー(1巻まで)
県内随一の進学校である県立北栄高校の一年生、宮沢雪野は自他共に認める成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗の優等生。しかし彼女の実態は虚栄心の塊で、賞賛を浴びる為だけに日々たゆまぬ努力をこなし優等生を演じていたのだった。ところが同級生の有馬総一郎は、雪野の念願だった新入生総代をさらったうえに美形で運動神経に優れ性格も良い、人に好かれるタイプだった。そんな総一郎に激しい対抗心を燃やす雪野だったが、ひょんなことから彼に自分の正体を知られてしまう。脅されていいように利用されるうち雪野は、総一郎もまた自らを演じていた事を知る。お互いを知って親しくなったふたりはやがて付き合うようになり(彼氏彼女の関係になったと表現される)、これからは素のままの自分で生きていこうと決意する。
その後の物語では、ふたりの恋愛と成長、そして周りを固める個性豊かなキャラクター達の人間模様が描かれてゆく。
登場人物
※印はTVアニメ初出演の声優。
宮沢雪野(みやざわ ゆきの) - 声:榎本温子※
本作の主人公(主に前半)。幼少時より人に賞賛されることが何より好きで、良く見られたい一心で完璧な優等生を演じる『仮面優等生』だった。総一郎と出会うことで互いに本当の自分を認められるようになり、見栄の仮面をあっさり捨て去った。但し、総一郎の抱える闇は深く、中盤以降は彼の心を救おうとするエピソードが多い。次々に直面する困難を、持ち前の溢れるバイタリティーと努力で総一郎と共に乗り越え、大きく成長してゆく。愛称は『ゆきのん』。終盤では自分たちの将来をはっきりと見据え、特に在学中に身籠もったことを総一郎の両親に報告したときには、総一郎のための学資や義父の経営する総合病院を将来の自分に投資して欲しいと大胆な発言をしてのけている。最終回では娘1人息子2人をもち、義父の病院で形成外科医を勤めている。
有馬総一郎(ありま そういちろう) - 声:鈴木千尋※
本作の主人公(主に後半)。名家の有馬家にあって規格外だった実父ゆえに一族中から白眼視されるが、自分を愛し育ててくれた養父母(伯父夫婦)のために完璧な優等生としてふるまっていた。しかし、その内面には闇を抱え、養父母からの愛情との狭間で悩み苦しんでいた。そのため他人に心を開かず、表面上の付き合いに終始する孤独な人生を歩んでいたが、雪野との出会いによって変わってゆく。愛称は『ありま』。全国模試で1位、剣道部でインターハイ個人優勝と、能力的にはまさに文武両道の完璧人間。高校卒業後は進学せず、自分を「本官」と呼びたいがために警察官になる等、実は「相棒」や「太陽にほえろ!」などの刑事物をビデオへ全て録画するほどの刑事マニアである。上司からその頭脳明晰ぶりを活かすためエリートコースへの変更も勧められるが、現場が好きらしく今を楽しんでいる。
同級生
浅葉秀明(あさば ひであき、雅号:あさば しゅうめい) - 声:私市淳
雪野の同級生。総一郎とは別の方向の美形でモテモテ。本人曰く『女の子(人)はみな美しい』。当初はハーレム(浅葉メリーランド計画)の野望達成に総一郎を利用しようと接近し、邪魔な雪野を排除しようと数々の抗争を演ずるが、後にふたりの最大の理解者となる。実父と全く相容れず、北栄高には家を出るためだけに猛勉強の末に入学したという背景をもつ。総一郎の仮面を早くから見抜いていたり、彼が精神的に不安定な時には絶妙なタイミングで声を掛けるなど洞察力はかなり優れており、友達思いでもある。ただ言動がやや変態っぽいのが難点で、辟易される事もしばしば。愛称は『あさぴん』『あさぴょん』など多数だが、基本的には『あさば』。文化祭ではクラスの出し物として"浅葉秀明ディナーショー"が開催されるなど、北栄高校女子にとってアイドル的存在だった。また後に彼の目には女性が実像の5倍は美しく映っていることが判明している(しかし雪野だけはなぜかそのまま)。将来の夢はホストや芸能人・モデルだったが、結局美大に進学し画家となっている(生活は地味だが、毎年長者番付に載るほどの売れっ子)。職を得た後の住居は雪野・総一郎とその子供たちの隣の部屋で、多忙な二人をお隣さん(というより代理パパ)として家政面からサポートしつつ、彼が長年待ち続けた「愛情のすべてを捧げるたったひとりの女性」を守り続けている。
芝姫つばさ(しばひめ つばさ) - 声:新谷真弓※
有馬の幼なじみで同級生。妖精じみた美少女だが、実はぶっきら棒で無愛想、その上人見知りがかなり激しい。作中では回を重ねるごとに無言で行動するようになってゆき、雪野がケモノと評するほど野性的な行動を度々していた。成績は平凡で帰宅部。中学時代から総一郎に憧れていて、何度も告白しようとしては失敗しており(同い年なのに完全に妹扱いされていた事がその一因)、総一郎の彼女となった雪野に何かと突っかかっていたが、雪野が本気で相手をしてからは徐々に打ち解け、なつく様になる。幼少の頃に実母と死別して以来長らく父ひとり娘ひとりだったため、父(俊春)の再婚に際して荒れるが再婚相手の息子(一馬)と意気投合し、再婚を受け入れる。父はトップデザイナー(最初は子供服、後につばさの成長に合わせるように若干高年齢の物に移行)義母は看護師、義弟は有名バンドのヴォーカリストと、カレカノメイトの中で一番環境が派手。実は男性や恋愛に対する不信が心の根底にあり、一馬が次第に自分へ恋情を寄せるようになったために上手くいかなくなり、心身に変調をきたすまでに至る。葛藤を経て和解し、やがて相思相愛となり婚約、そして卒業直前に結婚し、専業主婦になる。ちなみに十数年の時を経ても外見が変わらない。
池田 / 芝姫一馬(いけだ / しばひめ かずま) - 声:石田彰
つばさの義弟で他校の同学年。つばさの父(俊春)が一馬の母(裕美)との再婚にあたって設けた会食の席に、見るからにロックミュージシャンという出で立ちで現れ、初対面のつばさを『不良!?』とすっかり怯えさせてしまう。しかし妙な成り行きで池田家を訪れる事になったつばさと、互いに忙しい親を独りで待ち続ける子供であったことで共感し、姉弟となる。人気バンド『陰陽』の最年少メンバーでヴォーカリスト。北栄高の文化祭でゲリラライブをしたこともある。2年になって、姉弟として愛情を抱いたはずのつばさを女性として意識し始め、想いを抑えきれなくなって歌にも変調を来す。家を出るなど、お互いを傷つける葛藤の末に焦らない道を選び、やがてつばさの心を得る。その後はカレカノメイトにほぼバカップルとして認識されていた。基本的に人を惹きつける力を持っており、総一郎や真秀のように他人に対してある意味複雑な内面を持つタイプにも初見から受け入れられている。また他人の心の内面に対する感受性が高く、総一郎の心の闇を抱えている時と、それから開放された後に通りがかりの状態からでも見抜くことが出来た。つばさに負けず劣らず、外見が変わらない。
井沢真秀(いさわ まほ) - 声:野田順子
雪野の1年時のクラスメイト。実家は老舗の和菓子屋。プライドが非常に高く、中学では常にトップの優等生だった。だが高校では勉強運動両面でどうしても雪野に敵わず、嫉妬心と敵愾心を抱く。しかも雪野の『優等生の仮面』を見抜いてしまい、「どうしても許せない」思いから一時クラスの女子を煽動しシカトなど嫌がらせを繰り広げるが破綻する。仮面を捨てた雪野と通じ合うものがあり、和解。やがては親友になる。クールビューティーとしてカレカノメイツの「お姉さま」的存在。愛称『まほさん』『まほりん』。12歳年上の彼氏(貴志)とは中学時代に出会い、将来の目標を告白している。高校卒業後は医大に進学し、貴志と結婚。最終回では念願の脳外科医として雪野と同じ総合病院に勤務していた。
佐倉椿(さくら つばき) - 声:千葉紗子※
つばさの幼稚園からの友人。バレー部所属で1年生の時からレギュラーのアタッカーになる程の運動能力の持ち主。性格は奔放かつサッパリとした男勝りな根っからの体育会系で、下級生女子に慕われバレンタインにはチョコレートに埋もれていた。当人もかわいい女の子を自分の周りに侍らせるのが大好きで、キャラが被る浅葉にライバル心を燃やしていた。長身な上に胸がないもののモデル体型で、カレカノメイトから羨ましがられた事もある。小学校時代は男子からも恐れられる存在で、同級生だった健史をいつもパシリとしてこき使っていた。北栄高校で健史と再会し、紆余曲折を経て彼氏彼女の関係になっている。健史の家族には酷く嫌われているが、その環境を楽しいと本人は語る。卒業式当日に健史と共に日本を飛び出し、世界各地の遺跡を巡る生活を送っている。
瀬名りか(せな りか) - 声:福井裕佳梨※
つばさの中学からの友人。手先が器用で刺繍が得意。温厚で忍耐強く女の子らしい性格なのだが、怒らせるとかなり(椿や亜弥が怯えるほど)怖い。個性的なキャラが集まるカレカノメイトの中、自分は地味で目立たなくてもいいと思っているようだが、実は他のメンバーからの評価は高く、"真の実力者"である。実家は洋食屋でトキとマキという歳の離れた小学生の弟と妹がいる。卒業後は大学の被服科に進学した後、亜弥の兄(恭一)と結婚し、芝姫の父の専属縫い子になる。連載当初は『瀬奈りか』だったがいつの間にか『瀬名りか』になっていた。
沢田亜弥(さわだ あや) - 声:本谷有希子※
つばさの中学からの友人で、りかとは家が隣同士の幼馴染。自他共に認める腹黒い読書家で、他人の弱点を冷静に分析する。椿とは悪だくみ仲間として意気投合した仲。数々の突飛な行動でいつもりかをヒヤヒヤさせていた。在学中から数々の作文・小説コンクールを総なめにし、小説家の卵として将来を有望視される。夏休みはほとんどを執筆に当て、皆と遊ぶときも眼の下にクマをこしらえていた。卒業後は人気作家の沢井綾希として多様なジャンルの小説を執筆するなど、在学中にも増して活躍する。最終回では担当編集者の花野に締め切りで追い回されている。
十波健史(となみ たけふみ) - 声:佐々木望
雪野の同級生。1年の夏休み明けに沖縄から転入してきた。色黒で背の高い結構な美形だが、実は椿の小学生のときの同級生で、いじめられっこでデブの「タケフミ」だった。椿の自分用奴隷にされていた復讐の為、正体を隠し策を用いて近づくが、椿の表裏のない性格に圧倒される。それでも彼女にこだわるその感情が、自分が意識せずにいた「好きだから」だと判って思い悩むが、ついには椿と気持ちを通じ合わせ、彼氏彼女の関係になる。裕福な家庭で甘やかされてきた事に気付き、それに疑問を感じない両親を「駄目な人たちなんだ」と見切ってしまっている背景がある。健史が肥満体から回復したのは主にこのためだが、そのさらに根本にあるのが椿への恨み/恋心だった。椿への想いの葛藤の中で一時雪野に接近し、総一郎の抱える闇を刺激してしまうが、椿と気持ちを通じ合った後に和解し、以降は良き理解者となる。3年になってからは、下級生男子に慕われるようになる。卒業後は家出同然で椿と共に海外へ飛び出している。
家族
宮沢洋之(みやざわ ひろゆき) - 声:草尾毅
雪野の父。雪野が1年生の時で37歳。早くに両親を亡くし祖父と二人暮らしだったが、「プチデビル」と近所の大人からも恐れらるかなりの悪ガキだった。幼なじみの都香をかわいがっていたが、客観的には全くそうではなかった。次第に成長し、高校で都香に再会して微妙な関係となる。卒業を目前に祖父が他界し、遺された洋之と都香の心の距離は一気に近づき、卒業後ほどなくして結婚する。この時悪ガキ時代からの天敵であった都香の父にボコボコにされたが、これは宮沢家代々の伝統らしい。見た目よりは苦労人なのか、雪野が総一郎と付き合い始めた時に成績を落とし、学校側に呼び出しをくらった時も、娘を全面的に信頼して全く動じることが無かった(それまで雪野は父のことを大きな弟と思っていた)。家族と三人の娘をこよなく愛し、円満でおおらかな家庭を支える明るい父である。『娘ラブ』と描かれたTシャツ(後に『娘ラブ2』にヴァージョンアップ)を好んで着用している。
宮沢都香(みやざわ みやこ) - 声:小山裕香
雪野の母。幼なじみで夫の洋之とは二学年ちがい。早くに母を亡くしている。中学で洋之と再会したときはむしろ兄妹のような関係だったが、高校で再会した時には互いに淡い想いが育ち始めていた。祖父の葬儀の後で唯一の肉親を喪って嘆く洋之に、彼が一番欲しかった「家族」を与える事になる。警官(後に刑事)の父は一人娘を溺愛しており、子供の頃から洋之を都香から遠ざけようと妨害していたが、その努力は実らなかった(結婚後も洋之を閉め出したりと大人げない行為を繰り返していたが、内心では認めているらしい)。雪野のよき理解者でしっかり者。でもミーハー。雪野の懐妊に真っ先に気付いてもいる。ちなみに大人になった雪野は母によく似ている。
宮沢月野(みやざわ つきの) - 声:渡邉由紀※
雪野の妹(次女)で、初登場時は中学3年生。ロングヘアーがチャームポイントのマイペースな女の子。目立った才能は無いかに見えたが、後になんとなく始めたテニスで準優勝するということで大活躍し、私立高にスカウトされてテニスを続けることになる。大学までは数々のタイトルをとる優秀選手だったが、故障により引退する。その後は県立高校の教員となり、テニス部の顧問を担当するようになる。生徒の長所を伸ばすのが上手らしい(どこかで聞いたような話だ、と作中で言われている)。といった具合に、実はそれなりに波乱万丈かつ多才な人物だったことが終盤になって判明する。
宮沢花野(みやざわ かの) - 声:山本麻里安※
雪野と月野の妹(三姉妹の末っ子)で、連載当初は中学2年生。月野とは対照的に髪はショートカット。末っ子なので一番甘えん坊だが、自宅でだらけている雪野を見慣れているせいか、結構しっかりしている。マンガや小説をよく読むためか、メンタル面に非常に造詣が深く、有馬とトラブった雪野に度々アドバイスをする。時には雪野から、私を見抜くのはやめて、といわれるほど姉を理解していた。後に雪野と同じ北栄高校に進学し、卒業後は憧れだった沢井綾希(沢田亜弥)担当の編集者になっている。
有馬総司(ありま そうじ) - 声:藤城裕士
総一郎の養父。有馬家の長男で、父(怜一郎)から受け継いだ総合病院を経営している。年齢はおそらく50代。性格は温厚で優しいが、理不尽な事は絶対に認めない強さも持ち合わせている。虐待のうえ放置され餓死しかけていた総一郎を養子として迎え入れ、幼なじみで妻の志津音とともに愛情豊かに育て上げた。努力型の秀才で、それゆえ若い頃に天才型の怜司をその才能への嫉妬から傷つけてしまったことを、ずっと悔いていた。一族の中心人物である姉(詠子)以下、高慢で人でなし揃いの有馬一族の中で、唯一まともな人。
有馬怜司(ありま れいじ)
総一郎の実父。有馬家の次男で、怜一郎の愛人の子。出自ゆえに幼い頃から親族に迫害されるが、兄である総司の存在と、自らの強靭な精神力で耐え抜いた。総一郎との対面時で35歳。アメリカのNYで活躍するピアニストで、顔立ちが総一郎と酷似しているために雪野も最初は見間違えている。頭脳・体力ともに傑出しており、総一郎に初めて自分を上回る男に出会ったと感じさせた。実は帰国した目的は、総一郎の生母を殺し総一郎を解放するためだったが、それは怜司自身のトラウマにも基づいていた。目的は果たせなかったが総一郎と共にトラウマにうち克つ力を手に入れ、さらに総司と再会してわだかまりを解消し、NYへ戻る。
その他
貴志優介(たかし ゆうすけ)
真秀の12歳年上の恋人。歯科医師。27歳のとき、当時中学3年生だった真秀に告白される。子供には興味がないとしてすげなくするが、真秀の見せた情熱に思いきれないものを感じ、やがて成長を見守ることにする。彼女の高校合格後は年上の恋人になる。偏頭痛持ち。最終回では真秀と結婚している。
ペロペロ
宮沢家のペットである犬。劇中で総一郎と共に風呂に入った明確な描写があるのは彼だけである。初登場時から一貫して、猫ほどのサイズに短毛、特徴的な耳、目、舌出しという愛嬌あるスタイルだったが、実はこれは仮の姿で、数年後突如ロン毛になり大型化し、ゴールデン・レトリバーのような犬に変貌する。同時に"神奈川犬"(かながわけん)という驚異の犬種であったことが判明する。最終的にチルチル君(♂)とミチルちゃん(♀)という二匹の子供をもうける。アニメでは鳴かない為、声優はいない。
劇中劇
鋼の雪
亜弥の脚本を雪野が主役で演じた文化祭の劇中劇(単行本9巻)で『彼氏彼女の事情キャラクターブック』でシナリオとして発表されているほか、それ以前より実際に上演した演劇部も多数あるという。ジャンルとしてはSFだが、キャラクター内心の葛藤を主題に据えたものになっており、本作の前半と後半を隔てる分水嶺でもある。
あらすじ:若き天才科学者レン・クロフォード(演:雪野)は、アンドロイド製作による名声と栄華の絶頂から突如失踪し、遠く離れた惑星で100年近いコールドスリープに入る。目覚めた彼は最初の作品アンティーク(演:つばさ)と暮らし始めるが、そこへ最新型であるネオモデル(演:真秀)が現れる。実はレンは、自ら生み出した完璧なアンドロイドに対する『創造物より劣る創造主』としての己に耐えきれず、今の生活を選んだのだった。一方ネオモデルは、完璧につくられたが故の苦しみを抱えて創造主を探し当てたのだった。物語は「3人」の自我と救いを主題に展開して行くことになる。
テレビアニメ
テレビ東京にて、1998年10月2日から1999年3月26日まで放送され、全26話。制作はガイナックス。『新世紀エヴァンゲリオン』で一躍時の人となった庵野秀明監督の、エヴァ後初のテレビアニメ作品としても注目された。
基本的に原作に忠実な作りであり、エヴァでも緻密に描かれていた学園模様を、本作ではより秀逸に表現。それに加え庵野作品含む様々な作品のパロディやギャグ要素、さらには実写映像や劇メーションと呼ばれる一風変わった手法の使用もあり、少女漫画のアニメ化の枠を超えたバラエティ豊かな作風となっている。ただし諸般の事情(2週連続の総集編と突飛過ぎる表現のため、担当プロデューサーから善処を要求されたという説や、宮沢雪野のパンチラへのクレーム原因説などがあるが、事実関係は不明)により庵野は1クールで降板(となっているが、クレジットされないだけで普通に監督していたらしい)となり、後半の展開にやや混乱が生じた。また放送当時には原作の連載が終了していないという事情もあり、物語としては完結させずに原作に繋げる形で最終話を迎えている。なお、オープニング曲のプロデュースは庵野と親交のあった藤井フミヤが担当。エンディングには井上陽水の名曲「夢の中へ」に合わせ毎回異なる実写の映像が流れ、次回予告には月野役の渡邉由紀と花野役の山本麻里安を中心としたアフレコ現場の映像が使われるなど、本編以外も非常に特徴的であった。
配役に関しては若手声優の積極的な起用を心がけており、高校生役の声優の多くがTVアニメ初出演メンバーで占められた(キャスト名の後ろに※印で示した。なお桑谷夏子も本作がデビュー作)。これらは全て声優というものの限界を感じていた庵野の発案であり、有名な声優は極力起用せず大規模なオーディションを催した。その為、元々実写畑の役者が多く、こうして起用された声優の多くが後に人気声優となっている。また、制作面でも若手スタッフの起用が目立っている。ガイナックスがセル画からデジタル制作へ移行する過渡期に作られた作品でもある。
原作では一年生の夏休み明けにあたるタイミングでアニメ化発表が為され、原作はその後しばらく休載した。連載再開時に原作のタッチが変化していたこととアニメ化の関係が取りざたされたが、詳細は不詳(それまでの丸っこいタッチが「大人びた」タッチになっている)。放映期間中の原作では、やはりアニメ化との関連か「初号機」などのエヴァネタが登場したこともあった。
本作の「少女漫画を、男性中心のスタッフが独自の解釈と実験的演出で、大胆に脚色してアニメ化する」手法を用いて、原作とは一風代わった独自の作風に仕上げたアニメ作品として「少女革命ウテナ(1997年)」「フルーツバスケット(2001年)」「桜蘭高校ホスト部(2006年)」などがある。
スタッフ
原作:津田雅美(白泉社LaLaコミックス刊)
企画:GAINAX
脚本:庵野秀明、今石洋之(第19話)、佐藤竜雄(第25話)、安藤健(第26話)、佐伯昭志(第24話)
アニメーションキャラクターデザイン:平松禎史
美術監督:佐藤勝(スタジオ美峰)
美術設定:平澤晃弘、服部由美子
色彩設定:高星晴美
撮影監督:黒澤豊(J.C.STAFF撮影部)
編集:三木幸子
音楽:鷺巣詩郎
音楽協力:テレビ東京ミュージック
オープニングテーマプロデュース:藤井フミヤ
音響プロデューサー:中野徹(第17話、第20話のみ音響監督の役職名でクレジット)
音響効果:野口透(アニメサウンドプロダクション)
録音調整:平野延平、伊藤恭介
録音:廣岡信貴
録音スタジオ:スタジオエコー、HALF H・P STUDIO
音響制作担当:渡辺美紀
音響制作:HALF H・P STUDIO
現像:東京現像所
番宣担当:青木亮介(TV TOKYO)、金川和子
制作進行チーフ:齊直樹
制作担当:加藤淳
プロデューサー補:村松京子
プロデューサー:小林教子(TV TOKYO)、柳沢隆行(SOFTX)、大月俊倫(ガンジス)
アニメーション制作プロデューサー:阿部倫久、松倉友二(J.C.STAFF)、佐藤裕紀→神村靖宏(GAINAX)
監督:庵野秀明→佐藤裕紀、アンノヒデアキ(第16話以降)
制作協力:トランス・アーツ(第15、17話)、EGフィルム(第13話)
アニメーション制作:J.C.STAFF、GAiNAX
製作:TV TOKYO、SOFTX、ガンジス
著作:(C)津田雅美/白泉社・TV TOKYO・テレビ東京メディアネット・彼2団
サブタイトル
彼女の事情
二人の秘密
彼氏の事情
彼女の難題
彼の野望
僕を変える、君の声
二人の阻隔
その日、宮沢雪野は
モラトリアムの贖罪
すべてはこれから
夏休みのはじまりに
幸せの在りか
幸せの主観
これまでのお話
声の向こうに見えるもの
永遠の点綴
彼の去来
シン・カ
14DAYS・1
14DAYS・2
14DAYS・3
14DAYS・4
14DAYS・5
今までと違うお話・1
今までと違うお話・2
14DAYS・6
主題歌
オープニングテーマ「天使のゆびきり」
歌:福田舞/作詞:藤井フミヤ/作曲・編曲:有賀啓雄
エンディングテーマ「夢の中へ」
歌:榎本温子・鈴木千尋/作詞・作曲:井上陽水/編曲:光宗信吉
第25話エンディングテーマ「風邪をひいた夜」
歌:渡邉由紀・山本麻里安/作詞・作曲・編曲:松浦有希
原作とアニメの相違点
「原作に忠実なアニメ化」作品とされているが、作画や演出における相違点も当然あるほか、オリジナルの展開もある。特に第25話「これまでと違うお話」では、花野をヒロインにしたオリジナルストーリーが展開された。
なお最終回は、未だ連載中の原作に対し独自の(間に合わせの)物語を設定することなく、「彼と彼女の物語は、つづく」で終了させている。 ウイキペディアより抜粋
ストーリー(1巻まで)
県内随一の進学校である県立北栄高校の一年生、宮沢雪野は自他共に認める成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗の優等生。しかし彼女の実態は虚栄心の塊で、賞賛を浴びる為だけに日々たゆまぬ努力をこなし優等生を演じていたのだった。ところが同級生の有馬総一郎は、雪野の念願だった新入生総代をさらったうえに美形で運動神経に優れ性格も良い、人に好かれるタイプだった。そんな総一郎に激しい対抗心を燃やす雪野だったが、ひょんなことから彼に自分の正体を知られてしまう。脅されていいように利用されるうち雪野は、総一郎もまた自らを演じていた事を知る。お互いを知って親しくなったふたりはやがて付き合うようになり(彼氏彼女の関係になったと表現される)、これからは素のままの自分で生きていこうと決意する。
その後の物語では、ふたりの恋愛と成長、そして周りを固める個性豊かなキャラクター達の人間模様が描かれてゆく。
登場人物
※印はTVアニメ初出演の声優。
宮沢雪野(みやざわ ゆきの) - 声:榎本温子※
本作の主人公(主に前半)。幼少時より人に賞賛されることが何より好きで、良く見られたい一心で完璧な優等生を演じる『仮面優等生』だった。総一郎と出会うことで互いに本当の自分を認められるようになり、見栄の仮面をあっさり捨て去った。但し、総一郎の抱える闇は深く、中盤以降は彼の心を救おうとするエピソードが多い。次々に直面する困難を、持ち前の溢れるバイタリティーと努力で総一郎と共に乗り越え、大きく成長してゆく。愛称は『ゆきのん』。終盤では自分たちの将来をはっきりと見据え、特に在学中に身籠もったことを総一郎の両親に報告したときには、総一郎のための学資や義父の経営する総合病院を将来の自分に投資して欲しいと大胆な発言をしてのけている。最終回では娘1人息子2人をもち、義父の病院で形成外科医を勤めている。
有馬総一郎(ありま そういちろう) - 声:鈴木千尋※
本作の主人公(主に後半)。名家の有馬家にあって規格外だった実父ゆえに一族中から白眼視されるが、自分を愛し育ててくれた養父母(伯父夫婦)のために完璧な優等生としてふるまっていた。しかし、その内面には闇を抱え、養父母からの愛情との狭間で悩み苦しんでいた。そのため他人に心を開かず、表面上の付き合いに終始する孤独な人生を歩んでいたが、雪野との出会いによって変わってゆく。愛称は『ありま』。全国模試で1位、剣道部でインターハイ個人優勝と、能力的にはまさに文武両道の完璧人間。高校卒業後は進学せず、自分を「本官」と呼びたいがために警察官になる等、実は「相棒」や「太陽にほえろ!」などの刑事物をビデオへ全て録画するほどの刑事マニアである。上司からその頭脳明晰ぶりを活かすためエリートコースへの変更も勧められるが、現場が好きらしく今を楽しんでいる。
同級生
浅葉秀明(あさば ひであき、雅号:あさば しゅうめい) - 声:私市淳
雪野の同級生。総一郎とは別の方向の美形でモテモテ。本人曰く『女の子(人)はみな美しい』。当初はハーレム(浅葉メリーランド計画)の野望達成に総一郎を利用しようと接近し、邪魔な雪野を排除しようと数々の抗争を演ずるが、後にふたりの最大の理解者となる。実父と全く相容れず、北栄高には家を出るためだけに猛勉強の末に入学したという背景をもつ。総一郎の仮面を早くから見抜いていたり、彼が精神的に不安定な時には絶妙なタイミングで声を掛けるなど洞察力はかなり優れており、友達思いでもある。ただ言動がやや変態っぽいのが難点で、辟易される事もしばしば。愛称は『あさぴん』『あさぴょん』など多数だが、基本的には『あさば』。文化祭ではクラスの出し物として"浅葉秀明ディナーショー"が開催されるなど、北栄高校女子にとってアイドル的存在だった。また後に彼の目には女性が実像の5倍は美しく映っていることが判明している(しかし雪野だけはなぜかそのまま)。将来の夢はホストや芸能人・モデルだったが、結局美大に進学し画家となっている(生活は地味だが、毎年長者番付に載るほどの売れっ子)。職を得た後の住居は雪野・総一郎とその子供たちの隣の部屋で、多忙な二人をお隣さん(というより代理パパ)として家政面からサポートしつつ、彼が長年待ち続けた「愛情のすべてを捧げるたったひとりの女性」を守り続けている。
芝姫つばさ(しばひめ つばさ) - 声:新谷真弓※
有馬の幼なじみで同級生。妖精じみた美少女だが、実はぶっきら棒で無愛想、その上人見知りがかなり激しい。作中では回を重ねるごとに無言で行動するようになってゆき、雪野がケモノと評するほど野性的な行動を度々していた。成績は平凡で帰宅部。中学時代から総一郎に憧れていて、何度も告白しようとしては失敗しており(同い年なのに完全に妹扱いされていた事がその一因)、総一郎の彼女となった雪野に何かと突っかかっていたが、雪野が本気で相手をしてからは徐々に打ち解け、なつく様になる。幼少の頃に実母と死別して以来長らく父ひとり娘ひとりだったため、父(俊春)の再婚に際して荒れるが再婚相手の息子(一馬)と意気投合し、再婚を受け入れる。父はトップデザイナー(最初は子供服、後につばさの成長に合わせるように若干高年齢の物に移行)義母は看護師、義弟は有名バンドのヴォーカリストと、カレカノメイトの中で一番環境が派手。実は男性や恋愛に対する不信が心の根底にあり、一馬が次第に自分へ恋情を寄せるようになったために上手くいかなくなり、心身に変調をきたすまでに至る。葛藤を経て和解し、やがて相思相愛となり婚約、そして卒業直前に結婚し、専業主婦になる。ちなみに十数年の時を経ても外見が変わらない。
池田 / 芝姫一馬(いけだ / しばひめ かずま) - 声:石田彰
つばさの義弟で他校の同学年。つばさの父(俊春)が一馬の母(裕美)との再婚にあたって設けた会食の席に、見るからにロックミュージシャンという出で立ちで現れ、初対面のつばさを『不良!?』とすっかり怯えさせてしまう。しかし妙な成り行きで池田家を訪れる事になったつばさと、互いに忙しい親を独りで待ち続ける子供であったことで共感し、姉弟となる。人気バンド『陰陽』の最年少メンバーでヴォーカリスト。北栄高の文化祭でゲリラライブをしたこともある。2年になって、姉弟として愛情を抱いたはずのつばさを女性として意識し始め、想いを抑えきれなくなって歌にも変調を来す。家を出るなど、お互いを傷つける葛藤の末に焦らない道を選び、やがてつばさの心を得る。その後はカレカノメイトにほぼバカップルとして認識されていた。基本的に人を惹きつける力を持っており、総一郎や真秀のように他人に対してある意味複雑な内面を持つタイプにも初見から受け入れられている。また他人の心の内面に対する感受性が高く、総一郎の心の闇を抱えている時と、それから開放された後に通りがかりの状態からでも見抜くことが出来た。つばさに負けず劣らず、外見が変わらない。
井沢真秀(いさわ まほ) - 声:野田順子
雪野の1年時のクラスメイト。実家は老舗の和菓子屋。プライドが非常に高く、中学では常にトップの優等生だった。だが高校では勉強運動両面でどうしても雪野に敵わず、嫉妬心と敵愾心を抱く。しかも雪野の『優等生の仮面』を見抜いてしまい、「どうしても許せない」思いから一時クラスの女子を煽動しシカトなど嫌がらせを繰り広げるが破綻する。仮面を捨てた雪野と通じ合うものがあり、和解。やがては親友になる。クールビューティーとしてカレカノメイツの「お姉さま」的存在。愛称『まほさん』『まほりん』。12歳年上の彼氏(貴志)とは中学時代に出会い、将来の目標を告白している。高校卒業後は医大に進学し、貴志と結婚。最終回では念願の脳外科医として雪野と同じ総合病院に勤務していた。
佐倉椿(さくら つばき) - 声:千葉紗子※
つばさの幼稚園からの友人。バレー部所属で1年生の時からレギュラーのアタッカーになる程の運動能力の持ち主。性格は奔放かつサッパリとした男勝りな根っからの体育会系で、下級生女子に慕われバレンタインにはチョコレートに埋もれていた。当人もかわいい女の子を自分の周りに侍らせるのが大好きで、キャラが被る浅葉にライバル心を燃やしていた。長身な上に胸がないもののモデル体型で、カレカノメイトから羨ましがられた事もある。小学校時代は男子からも恐れられる存在で、同級生だった健史をいつもパシリとしてこき使っていた。北栄高校で健史と再会し、紆余曲折を経て彼氏彼女の関係になっている。健史の家族には酷く嫌われているが、その環境を楽しいと本人は語る。卒業式当日に健史と共に日本を飛び出し、世界各地の遺跡を巡る生活を送っている。
瀬名りか(せな りか) - 声:福井裕佳梨※
つばさの中学からの友人。手先が器用で刺繍が得意。温厚で忍耐強く女の子らしい性格なのだが、怒らせるとかなり(椿や亜弥が怯えるほど)怖い。個性的なキャラが集まるカレカノメイトの中、自分は地味で目立たなくてもいいと思っているようだが、実は他のメンバーからの評価は高く、"真の実力者"である。実家は洋食屋でトキとマキという歳の離れた小学生の弟と妹がいる。卒業後は大学の被服科に進学した後、亜弥の兄(恭一)と結婚し、芝姫の父の専属縫い子になる。連載当初は『瀬奈りか』だったがいつの間にか『瀬名りか』になっていた。
沢田亜弥(さわだ あや) - 声:本谷有希子※
つばさの中学からの友人で、りかとは家が隣同士の幼馴染。自他共に認める腹黒い読書家で、他人の弱点を冷静に分析する。椿とは悪だくみ仲間として意気投合した仲。数々の突飛な行動でいつもりかをヒヤヒヤさせていた。在学中から数々の作文・小説コンクールを総なめにし、小説家の卵として将来を有望視される。夏休みはほとんどを執筆に当て、皆と遊ぶときも眼の下にクマをこしらえていた。卒業後は人気作家の沢井綾希として多様なジャンルの小説を執筆するなど、在学中にも増して活躍する。最終回では担当編集者の花野に締め切りで追い回されている。
十波健史(となみ たけふみ) - 声:佐々木望
雪野の同級生。1年の夏休み明けに沖縄から転入してきた。色黒で背の高い結構な美形だが、実は椿の小学生のときの同級生で、いじめられっこでデブの「タケフミ」だった。椿の自分用奴隷にされていた復讐の為、正体を隠し策を用いて近づくが、椿の表裏のない性格に圧倒される。それでも彼女にこだわるその感情が、自分が意識せずにいた「好きだから」だと判って思い悩むが、ついには椿と気持ちを通じ合わせ、彼氏彼女の関係になる。裕福な家庭で甘やかされてきた事に気付き、それに疑問を感じない両親を「駄目な人たちなんだ」と見切ってしまっている背景がある。健史が肥満体から回復したのは主にこのためだが、そのさらに根本にあるのが椿への恨み/恋心だった。椿への想いの葛藤の中で一時雪野に接近し、総一郎の抱える闇を刺激してしまうが、椿と気持ちを通じ合った後に和解し、以降は良き理解者となる。3年になってからは、下級生男子に慕われるようになる。卒業後は家出同然で椿と共に海外へ飛び出している。
家族
宮沢洋之(みやざわ ひろゆき) - 声:草尾毅
雪野の父。雪野が1年生の時で37歳。早くに両親を亡くし祖父と二人暮らしだったが、「プチデビル」と近所の大人からも恐れらるかなりの悪ガキだった。幼なじみの都香をかわいがっていたが、客観的には全くそうではなかった。次第に成長し、高校で都香に再会して微妙な関係となる。卒業を目前に祖父が他界し、遺された洋之と都香の心の距離は一気に近づき、卒業後ほどなくして結婚する。この時悪ガキ時代からの天敵であった都香の父にボコボコにされたが、これは宮沢家代々の伝統らしい。見た目よりは苦労人なのか、雪野が総一郎と付き合い始めた時に成績を落とし、学校側に呼び出しをくらった時も、娘を全面的に信頼して全く動じることが無かった(それまで雪野は父のことを大きな弟と思っていた)。家族と三人の娘をこよなく愛し、円満でおおらかな家庭を支える明るい父である。『娘ラブ』と描かれたTシャツ(後に『娘ラブ2』にヴァージョンアップ)を好んで着用している。
宮沢都香(みやざわ みやこ) - 声:小山裕香
雪野の母。幼なじみで夫の洋之とは二学年ちがい。早くに母を亡くしている。中学で洋之と再会したときはむしろ兄妹のような関係だったが、高校で再会した時には互いに淡い想いが育ち始めていた。祖父の葬儀の後で唯一の肉親を喪って嘆く洋之に、彼が一番欲しかった「家族」を与える事になる。警官(後に刑事)の父は一人娘を溺愛しており、子供の頃から洋之を都香から遠ざけようと妨害していたが、その努力は実らなかった(結婚後も洋之を閉め出したりと大人げない行為を繰り返していたが、内心では認めているらしい)。雪野のよき理解者でしっかり者。でもミーハー。雪野の懐妊に真っ先に気付いてもいる。ちなみに大人になった雪野は母によく似ている。
宮沢月野(みやざわ つきの) - 声:渡邉由紀※
雪野の妹(次女)で、初登場時は中学3年生。ロングヘアーがチャームポイントのマイペースな女の子。目立った才能は無いかに見えたが、後になんとなく始めたテニスで準優勝するということで大活躍し、私立高にスカウトされてテニスを続けることになる。大学までは数々のタイトルをとる優秀選手だったが、故障により引退する。その後は県立高校の教員となり、テニス部の顧問を担当するようになる。生徒の長所を伸ばすのが上手らしい(どこかで聞いたような話だ、と作中で言われている)。といった具合に、実はそれなりに波乱万丈かつ多才な人物だったことが終盤になって判明する。
宮沢花野(みやざわ かの) - 声:山本麻里安※
雪野と月野の妹(三姉妹の末っ子)で、連載当初は中学2年生。月野とは対照的に髪はショートカット。末っ子なので一番甘えん坊だが、自宅でだらけている雪野を見慣れているせいか、結構しっかりしている。マンガや小説をよく読むためか、メンタル面に非常に造詣が深く、有馬とトラブった雪野に度々アドバイスをする。時には雪野から、私を見抜くのはやめて、といわれるほど姉を理解していた。後に雪野と同じ北栄高校に進学し、卒業後は憧れだった沢井綾希(沢田亜弥)担当の編集者になっている。
有馬総司(ありま そうじ) - 声:藤城裕士
総一郎の養父。有馬家の長男で、父(怜一郎)から受け継いだ総合病院を経営している。年齢はおそらく50代。性格は温厚で優しいが、理不尽な事は絶対に認めない強さも持ち合わせている。虐待のうえ放置され餓死しかけていた総一郎を養子として迎え入れ、幼なじみで妻の志津音とともに愛情豊かに育て上げた。努力型の秀才で、それゆえ若い頃に天才型の怜司をその才能への嫉妬から傷つけてしまったことを、ずっと悔いていた。一族の中心人物である姉(詠子)以下、高慢で人でなし揃いの有馬一族の中で、唯一まともな人。
有馬怜司(ありま れいじ)
総一郎の実父。有馬家の次男で、怜一郎の愛人の子。出自ゆえに幼い頃から親族に迫害されるが、兄である総司の存在と、自らの強靭な精神力で耐え抜いた。総一郎との対面時で35歳。アメリカのNYで活躍するピアニストで、顔立ちが総一郎と酷似しているために雪野も最初は見間違えている。頭脳・体力ともに傑出しており、総一郎に初めて自分を上回る男に出会ったと感じさせた。実は帰国した目的は、総一郎の生母を殺し総一郎を解放するためだったが、それは怜司自身のトラウマにも基づいていた。目的は果たせなかったが総一郎と共にトラウマにうち克つ力を手に入れ、さらに総司と再会してわだかまりを解消し、NYへ戻る。
その他
貴志優介(たかし ゆうすけ)
真秀の12歳年上の恋人。歯科医師。27歳のとき、当時中学3年生だった真秀に告白される。子供には興味がないとしてすげなくするが、真秀の見せた情熱に思いきれないものを感じ、やがて成長を見守ることにする。彼女の高校合格後は年上の恋人になる。偏頭痛持ち。最終回では真秀と結婚している。
ペロペロ
宮沢家のペットである犬。劇中で総一郎と共に風呂に入った明確な描写があるのは彼だけである。初登場時から一貫して、猫ほどのサイズに短毛、特徴的な耳、目、舌出しという愛嬌あるスタイルだったが、実はこれは仮の姿で、数年後突如ロン毛になり大型化し、ゴールデン・レトリバーのような犬に変貌する。同時に"神奈川犬"(かながわけん)という驚異の犬種であったことが判明する。最終的にチルチル君(♂)とミチルちゃん(♀)という二匹の子供をもうける。アニメでは鳴かない為、声優はいない。
劇中劇
鋼の雪
亜弥の脚本を雪野が主役で演じた文化祭の劇中劇(単行本9巻)で『彼氏彼女の事情キャラクターブック』でシナリオとして発表されているほか、それ以前より実際に上演した演劇部も多数あるという。ジャンルとしてはSFだが、キャラクター内心の葛藤を主題に据えたものになっており、本作の前半と後半を隔てる分水嶺でもある。
あらすじ:若き天才科学者レン・クロフォード(演:雪野)は、アンドロイド製作による名声と栄華の絶頂から突如失踪し、遠く離れた惑星で100年近いコールドスリープに入る。目覚めた彼は最初の作品アンティーク(演:つばさ)と暮らし始めるが、そこへ最新型であるネオモデル(演:真秀)が現れる。実はレンは、自ら生み出した完璧なアンドロイドに対する『創造物より劣る創造主』としての己に耐えきれず、今の生活を選んだのだった。一方ネオモデルは、完璧につくられたが故の苦しみを抱えて創造主を探し当てたのだった。物語は「3人」の自我と救いを主題に展開して行くことになる。
テレビアニメ
テレビ東京にて、1998年10月2日から1999年3月26日まで放送され、全26話。制作はガイナックス。『新世紀エヴァンゲリオン』で一躍時の人となった庵野秀明監督の、エヴァ後初のテレビアニメ作品としても注目された。
基本的に原作に忠実な作りであり、エヴァでも緻密に描かれていた学園模様を、本作ではより秀逸に表現。それに加え庵野作品含む様々な作品のパロディやギャグ要素、さらには実写映像や劇メーションと呼ばれる一風変わった手法の使用もあり、少女漫画のアニメ化の枠を超えたバラエティ豊かな作風となっている。ただし諸般の事情(2週連続の総集編と突飛過ぎる表現のため、担当プロデューサーから善処を要求されたという説や、宮沢雪野のパンチラへのクレーム原因説などがあるが、事実関係は不明)により庵野は1クールで降板(となっているが、クレジットされないだけで普通に監督していたらしい)となり、後半の展開にやや混乱が生じた。また放送当時には原作の連載が終了していないという事情もあり、物語としては完結させずに原作に繋げる形で最終話を迎えている。なお、オープニング曲のプロデュースは庵野と親交のあった藤井フミヤが担当。エンディングには井上陽水の名曲「夢の中へ」に合わせ毎回異なる実写の映像が流れ、次回予告には月野役の渡邉由紀と花野役の山本麻里安を中心としたアフレコ現場の映像が使われるなど、本編以外も非常に特徴的であった。
配役に関しては若手声優の積極的な起用を心がけており、高校生役の声優の多くがTVアニメ初出演メンバーで占められた(キャスト名の後ろに※印で示した。なお桑谷夏子も本作がデビュー作)。これらは全て声優というものの限界を感じていた庵野の発案であり、有名な声優は極力起用せず大規模なオーディションを催した。その為、元々実写畑の役者が多く、こうして起用された声優の多くが後に人気声優となっている。また、制作面でも若手スタッフの起用が目立っている。ガイナックスがセル画からデジタル制作へ移行する過渡期に作られた作品でもある。
原作では一年生の夏休み明けにあたるタイミングでアニメ化発表が為され、原作はその後しばらく休載した。連載再開時に原作のタッチが変化していたこととアニメ化の関係が取りざたされたが、詳細は不詳(それまでの丸っこいタッチが「大人びた」タッチになっている)。放映期間中の原作では、やはりアニメ化との関連か「初号機」などのエヴァネタが登場したこともあった。
本作の「少女漫画を、男性中心のスタッフが独自の解釈と実験的演出で、大胆に脚色してアニメ化する」手法を用いて、原作とは一風代わった独自の作風に仕上げたアニメ作品として「少女革命ウテナ(1997年)」「フルーツバスケット(2001年)」「桜蘭高校ホスト部(2006年)」などがある。
スタッフ
原作:津田雅美(白泉社LaLaコミックス刊)
企画:GAINAX
脚本:庵野秀明、今石洋之(第19話)、佐藤竜雄(第25話)、安藤健(第26話)、佐伯昭志(第24話)
アニメーションキャラクターデザイン:平松禎史
美術監督:佐藤勝(スタジオ美峰)
美術設定:平澤晃弘、服部由美子
色彩設定:高星晴美
撮影監督:黒澤豊(J.C.STAFF撮影部)
編集:三木幸子
音楽:鷺巣詩郎
音楽協力:テレビ東京ミュージック
オープニングテーマプロデュース:藤井フミヤ
音響プロデューサー:中野徹(第17話、第20話のみ音響監督の役職名でクレジット)
音響効果:野口透(アニメサウンドプロダクション)
録音調整:平野延平、伊藤恭介
録音:廣岡信貴
録音スタジオ:スタジオエコー、HALF H・P STUDIO
音響制作担当:渡辺美紀
音響制作:HALF H・P STUDIO
現像:東京現像所
番宣担当:青木亮介(TV TOKYO)、金川和子
制作進行チーフ:齊直樹
制作担当:加藤淳
プロデューサー補:村松京子
プロデューサー:小林教子(TV TOKYO)、柳沢隆行(SOFTX)、大月俊倫(ガンジス)
アニメーション制作プロデューサー:阿部倫久、松倉友二(J.C.STAFF)、佐藤裕紀→神村靖宏(GAINAX)
監督:庵野秀明→佐藤裕紀、アンノヒデアキ(第16話以降)
制作協力:トランス・アーツ(第15、17話)、EGフィルム(第13話)
アニメーション制作:J.C.STAFF、GAiNAX
製作:TV TOKYO、SOFTX、ガンジス
著作:(C)津田雅美/白泉社・TV TOKYO・テレビ東京メディアネット・彼2団
サブタイトル
彼女の事情
二人の秘密
彼氏の事情
彼女の難題
彼の野望
僕を変える、君の声
二人の阻隔
その日、宮沢雪野は
モラトリアムの贖罪
すべてはこれから
夏休みのはじまりに
幸せの在りか
幸せの主観
これまでのお話
声の向こうに見えるもの
永遠の点綴
彼の去来
シン・カ
14DAYS・1
14DAYS・2
14DAYS・3
14DAYS・4
14DAYS・5
今までと違うお話・1
今までと違うお話・2
14DAYS・6
主題歌
オープニングテーマ「天使のゆびきり」
歌:福田舞/作詞:藤井フミヤ/作曲・編曲:有賀啓雄
エンディングテーマ「夢の中へ」
歌:榎本温子・鈴木千尋/作詞・作曲:井上陽水/編曲:光宗信吉
第25話エンディングテーマ「風邪をひいた夜」
歌:渡邉由紀・山本麻里安/作詞・作曲・編曲:松浦有希
原作とアニメの相違点
「原作に忠実なアニメ化」作品とされているが、作画や演出における相違点も当然あるほか、オリジナルの展開もある。特に第25話「これまでと違うお話」では、花野をヒロインにしたオリジナルストーリーが展開された。
なお最終回は、未だ連載中の原作に対し独自の(間に合わせの)物語を設定することなく、「彼と彼女の物語は、つづく」で終了させている。 ウイキペディアより抜粋
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